今あなたは『ワークホリック(仕事人間・仕事中毒)ですか?』と聞かれたらなんと答えますか?ワークホリックはどの業界でもいる人達で、あなたの周りを見渡せばすぐにワークホリックの人達を見つける事が出来るでしょう。今日の多くの職場ではまだワークホリックがしやすい環境ではあり、それが普通の企業も少なくありません。ワークホリックはあなたの健康に大きく影響し、日々の仕事の生産性まで下げてしまいます。
- ワークホリックとは?
- 仕事はあなたをハッピーにしているか?
- 仕事がプライベートに侵食しているか?
- あなたは仕事を抱え込み過ぎていないか?
- 燃え尽き症候群のサインかも?
- 仕事はあなたのアイデンティティですか?
- 問題の原因を知る
- バリアを作る
- 必要なサポートを得る
ワークホリックとは?
日本では仕事人間や仕事中毒、少し汚い言葉ですが社畜と言われる事がありますが、基本的な意味は同じです。仕事に対して脅迫観念を持ち、どれだけ疲れていても仕事をしないという選択が出来ない人達の事。
近年ワークホリックが原因で、体を壊す人も多く、特にメンタルの病気に繋がる可能性が高くなります。1週間に35時間から40時間働く人に比べ、週55時間以上働く人は脳卒中や心臓発作などにかかる確率が33%も高いとある大学の調査で判明しました。
そして16,000人以上の人を対象にした調査では、ワークホリックの人はADHD(注意欠陥多動性障害)やうつ病にもかかりやすいという結果も報告されています。
ある心理学者は、何も長時間労働がワークホリックに直接繋がる訳ではなく、ワークホリックの人と、日々楽しみながら仕事をしている人は同じ長時間労働であっても根本的に違うとの事。
ある調査では、763人の働くビジネスマン・ビジネスウーマンを対象に仕事に関するアンケートを実施し、メディカルチェックも並行して実施しました。その結果、週に40時間以上働く長時間労働が必ずしも健康に影響を及ぼす訳ではないとしたが、仕事への脅迫観念がない人は健康へのリスクが低い結果が出たそうです。
その一方で、自分でワークホリックだと申告した人達は、何かしらの健康に関する問題を抱え、回復に時間を要し、睡眠障害、他者に対して皮肉になり、メンタルを消耗しやすい傾向にあります。
あなたは自分自身をワークホリックだと思いますか?
もしくはただ仕事が好きなだけでしょうか?それを知るための質問がこちら。
仕事はあなたをハッピーにしているか?
たとえ長時間労働であっても、仕事に対して楽しさを感じるでしょうか。多くの時間を仕事に費やさなければならない状況の中でも楽しさを感じるのであれば、それはワークホリックではなくあなたはただ好きな仕事をしているだけです。
しかし長時間労働の結果、あなた自身が辛いと感じたり、自分を可哀想と感じるのであればワークホリックの可能性が高いでしょう。
▼仕事を楽しくする方法に関する記事はコチラ▼
仕事がプライベートに侵食しているか?
テクノロジーの進化のおかげで、今のビジネスマン・ビジネスウーマンはスマホで簡単に仕事のメールをチェック出来る様になりました。1,000人以上を対象とした調査によると30%以上の人が定期的な仕事のメールチェックをスマホでしているそうです。
仕事に関する事が頭から離れない状況はワークホリックの可能性が高く、特に自宅で家族や友人と過ごしている間も仕事の事が気になる人は、ワークホリックの問題を抱えているかもしれません。
ワークホリックに関する著書を出版したある作家は、『以前ワークホリックだった時、毎日遅くまで働いているため、プライベートの時間を持つことは難しかった。しかし仕事をしていない時には、罪悪感を感じている自分に気付きました。』と述べています。あなたも同じ様に感じたりしていないでしょうか。
あなたは仕事を抱え込み過ぎていないか?
ワークホリックの特徴の一つとして、すでにキャパシティを超えている中でも、さらに仕事を引き受け、誰かに頼む訳でもなく、自分だけで抱え込む人が多くいます。こういった人達は、この仕事は自分にしか出来ない。だから誰にも仕事は振らない。と勝手に決め付けてしまいます。その結果、メンタルが徐々に侵され、ストレスが蓄積されている事にも気付かず。
▼メンタルヘルスに関する記事はこちら▼
もう一つの仕事を抱え込む理由として、この仕事の方法は私以外誰も知らない。私にしか出来ない。と思い込む事で今の職場に居場所を作り、自分がいないと周りが困るだろうという考えに取り憑かれる人です。大丈夫です。
あなたが今この瞬間会社から居なくなっても会社は潰れません。むしろ違う人の方がより効率的に仕事をこなせる可能性の方が高いかもしれません。業務を周りの人に回したり、教える事が出来ない人は、マネジメントの勉強を怠り、スキルアップの瞬間を放棄しているのと同じだと考えましょう。
燃え尽き症候群のサインかも?
もしあなたが今までに、夜あまり寝れない、うつ病かもしれない、体の疲れが取れにくいと感じた事があればそれは働き過ぎのサインかもしれません。そして仕事での働きぶりをあなたの価値に置き換えている可能性もあります。あなた自身を見つめ直し、時には医者へアドバイスをもらう事も検討する必要があるでしょう。
仕事はあなたのアイデンティティですか?
この表現は少し抽象的かもしれません。しかしこう感じている人の多くは、仕事以外何も楽しみが無いと感じている事が多く、プライベートでの楽しみ、家族や友人との時間を積極的にもたない結果とも言えます。もしあなたが人間という生き物なのであれば、なぜ仕事がアイデンティティになり得るのでしょうか。
問題の原因を知る
もしあなたが不安や自信のなさから仕事に打ち込み長時間労働をしてしまい、仕事をたくさんこなす事で周りから認められたいという衝動があれば、その理由を考えてみましょう。実際この様な感覚を全く持たず、淡々と仕事をこなし、順調に昇進し年収をあげていく人がいます。
充実したプライベート、アフター5を満喫し、休日はジムで自分磨き。こういった人達とあなたは、仕事に対する考え方が根本的に違います。あなたが持つ原因からまずは知りましょう。
バリアを作る
ワークホリックから抜け出すためには、仕事に取り組む姿勢を見つめ直しましょう。そのためには仕事とプライベートを分けるバリアが必要です。仕事の時間以外は一切メールをチェックしないなどのバリアを張り、習慣化する事が重要です。
必要なサポートを得る
あなた自身ではもはや解決出来ない問題かもしれません。周りの家族や友人、時には上司に相談してみましょう。同じ悩みを持つ人もいれば、ワークホリックから抜け出した経験を持つ人もいます。サポートが必要な時は、声を上げる勇気が大事です。
ワークホリックの人と話すと、『今の会社ではたくさん働く事が評価される』『みんな遅くまで働いている』『昇進するためには仕方ない』と、この3つの答えが多いでしょう。実際、長時間労働がビジネスマン・ビジネスウーマンの美徳とされている企業があるのも事実です。
しかしそんな企業に居続けるメリットは何でしょうか。長時間労働が悪と考える企業が増えた現代において、どの企業で働くかはあなた次第です。会社を変えるという選択肢がワークホリックを抜け出す方法なのであれば、今すぐにでも抜け出しましょう。ワークホリック企業は、すぐには変わりません。反ワークホリック企業は日本にたくさんあります。何を選択するかはあなたが決める事です。
執筆者 | Chen - チェン | ライフスタイル担当